レイボー発売から2ヶ月・・・、と野沢温泉

2022年6月8日にレイボーが発売されて2ヶ月が経過しました。偏頭痛の頓挫薬としては2003年にトリプタン系の薬剤としてイミグランが使用できるようになってから久しぶりの新薬です。ジタン系と呼ばれるもので、ざっくりとした特徴は片頭痛特有の痛みの経路を遮断する薬です。今まで多く使われていたトリプタン系の薬剤は片頭痛の痛みが起きる前(できれば前兆の時)に内服すると効果が十分に期待できるのですが、痛みが強くなってからだと効果が現れにくいこと、胸部の違和感を訴える方が一定数いることで、患者さんによってはトリプタンを使いづらい方もおられました。トリプタンがあまり効果なかった方や、新たに片頭痛と診断した方にレイボーを処方してみました。確かにスッと頭痛が引く方もおられるのですが、僕の予想以上にめまいやふらつきといった副作用を感じる方が多いようです。通常は100mgを処方するのですが、副作用が怖いので現状では50mgからスタートしていただいています。それでも副作用を訴える方が多い印象です。レイボーはトリプタンより必ずしも優れているというわけではなく、片頭痛の頓挫薬として一つのオプションであるという位置付けでしょうか。いずれにしろ、トリプタンが合わなかったり、十分な効果が得られなかった際に試すべき薬剤であることに変わりありません。レイボーに興味がある方は外来にてご相談ください。

先日、猛暑の中野沢温泉で開催された65kmのトレイルランニングレースに出場してきました。実は昨年も出場していたのですが、当院の開業準備による完全な練習不足の影響で途中リタイヤしています。今回は自宅からクリニックまで何度か走ったりして頑張って準備をしました。レースは朝7時にスタートして間もなく野沢温泉の中心街を走り、一気に標高差1000mの山を登ります。最初は調子が良かったのです。23キロ地点を前回より30分早く通過しました。でも、暑い・・・、くそ暑い・・・。途中のエイドで水分は水しかなかったので、低ナトリウムになることを避けるためスポーツドリンクの粉を持っていきました。これを規定通りの配分で作ってボトルに入れたのが間違いでした。暑さでスポーツドリンクが口に中で乾いてすぐにべったりする、飲む、べったり、飲むを繰り返しました。しかし、胃ではすぐにスポーツドリンクが吸収されず、喉は乾くのにお腹がタプタプという異常事態に陥りました。走るときのスポーツドリンクは薄めにねって学んだ日でした。次の14kmは予定通り、最後の28kmはへばって予定を30分オーバーして結局予定通りの時間にゴール。なんとか日が暮れる前にゴールしました。

野沢温泉ってすごく水が豊かなところです。温泉はもちろんですが湧水も多く、街中やコース途中各所で美味しいお水をいただきました。水が豊富なので緑も豊かですね。ただ、温泉はすごく熱いです。むしろ熱湯に近いです。いつも外来で気持ちい温度のお風呂でリラックスしてねと話している自分には厳しい温度でした。でも地元の人は大丈夫なんですよね〜。慣れってすごいですね。