片頭痛予防薬(Kさんの場合)

片頭痛発作予防薬の注射を使用した患者さんからのお声を紹介していきます。

Kさん 20代 女性 使用薬剤:アイモビーグ

【投与前】

小学校の頃から片頭痛があったKさん。片頭痛予防薬の内服を使用していましたが、ミグシスやトリプタン系の薬が体に合わないこともあり、頭痛のコントロールが困難な状況でした。Kさんは、4歳と1歳の子どもさんがいらっしゃり、子育て待っただ中であるにも関わらず、片頭痛発作が起こるとふとんから出られないくらいの状態になってしまうとのことでした。内服薬処方で様子みていましたが、改善がみられないため、旦那様のすすめもあり、注射を使用してみることになりました。

【投与後】

1,2回の接種では、頭痛の強度は軽減されつつも、片頭痛の回数は2回/月と有意差がみられませんでした。3回目使用後より、片頭痛を全く感じなくなったそうです。上のお子様が幼稚園に通いはじめたKさん。「今度、娘の遠足があるんです。今までは片頭痛が起きないかどうか不安でいっぱいでしたが、今回は問題なく遠足に行けそうです。子どもが小さい間は、この注射薬を使って、片頭痛コントロールしていきたいと思います。」と笑顔で話してくださいました。

「今までも我慢してなんとかなってきたし、、」「頭痛は病気じゃないから、、」と我慢して生活されている人が多いと感じます。片頭痛により寝込むくらいの強度の人は、他の人が当たり前にできる”出勤すること” ”子どものイベントに参加すること”ができるか、頭痛がないときにも不安がつきまとう状況です。片頭痛によって生活に支障がでていると感じる方は、ぜひ一度相談しにきてください。

6月にはレイボーという、トリプタンとは作用が違う片頭痛予防薬が発売になります。副作用があってトリプタンが使えなかった、基礎疾患があって使えなかったという方も使える可能性がありますので、そちらも併せてご相談いただければと思います。